闇物資
やみぶっし
名詞
標準
black-market goods
文例 · 用例
表向きはネクタイや絹のハンカチの製造販売であつたが、ひそかに闇物資の売買もやつてゐた。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
黒川のところには、以前の仕事の関係上、いろいろな闇物資が持ち込まれることがあった。
— 豊島与志雄 『程よい人』 青空文庫
やがて半焼のビルの空室をかり受け、石村商事を開いて、軍関係やその他の闇物資で巨利を得た。
— 豊島与志雄 『擬体』 青空文庫
闇物資の仕事が少くなって、石村商事は石村証券と看板を変え、人員も次第に少くなり、そして今日に至ってるのであるが、石村は心ひそかに期するところがあって、新たな活動を始めてるようだった。
— 豊島与志雄 『擬体』 青空文庫
母と妹は戦時中、他家の手伝いや手内職でどうにか過してきて、終戦後からは、ささやかな闇物資の仲次ぎをやっていた。
— 豊島与志雄 『紫の壜』 青空文庫
肥っているのは軍官と結託して闇物資をあさっている闇肥りの連中だけだったが、それにしても、あのでっぷり肥って、色艶がよくて、せいぜい四十そこそこにしか見えなかった、若々しい、三浦環さんが、僅か一年ほど逢わないうちにこんなにやせて、こんなに一度に年をとって、お婆さんになろうとは夢にも考えられなかった。
— 吉本明光 『三浦環のプロフィール』 青空文庫
しかし先生は闇行為を憎んで断じて闇物資を買うことをしなかった。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
私にはどっちとも区別できないが、大学を一年でやめると、闇物資の売買をやり、次に県庁のある市で食堂をひらき、また、小学校の準教員になるかと思うと、町へ帰って貸し自転車屋をはじめるというぐあいで、四年ばかりのあいだに五つか六つ職を変えた。
— 山本周五郎 『ばちあたり』 青空文庫
作例 · 標準
戦後の混乱期には、闇物資が横行し、生活必需品が手に入りにくかった。
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彼は飢えた家族のために、危険を冒して闇物資を手に入れた。
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倉庫に隠されていたのは、盗品と見られる大量の闇物資だった。
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