糞力
くそぢから
名詞
標準
extraordinary strength
文例 · 用例
「何としても俺達の糞力は、達人の前に現はれたら何の役にも立たないといふことを俺は今日といふ今日は思ひきり味はされてしまつたぜ。
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
あいつの肩の糞力ときたら、馬だって敵いっこない位でしたぜ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
むろん糞力がある上に、拳固で下駄の歯をタタキ割るという奴だったから痛かったにも何にも、眼の玉が飛び出たかと思った位だった。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
糞力はちっとも出さないですむ。
— ――明治四十四年八月和歌山において述―― 『現代日本の開化』 青空文庫
往來へ飛降りる同時に、身體の備もきまらぬところへ、「御用ツ」 何處に隱れてゐたか八五郎のガラツ八、一世一代の糞力を出して、むんずと組み付いたのです。
— 二枚の小判 『錢形平次捕物控』 青空文庫
誰がそんなことを」 振返る多勢の中からパツと飛び出した一人を、「野郎ツ、神妙にしろ」 八五郎の糞力がガツキと組み留めたのです。
— 御時計師 『錢形平次捕物控』 青空文庫
それを言はなきや、手前が主殺しの下手人だ」 八五郎の糞力に引摺られて、井戸端の流しに崩折れた香之助は、男が良いだけに、まことにみじめな有樣です。
— 五月人形 『錢形平次捕物控』 青空文庫
野分の後のやうな大混亂の店先に、ガラツ八の糞力に組み伏せられて、フウフウ言つて居るのは、誰あらう、石原の利助の一の子分、伊三松の忿怒に歪む顏だつたのです。
— 双生兒の呪 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
火事場で、彼は糞力を出して重い家具を運び出した。
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普段は弱々しい彼が、いざとなると糞力を発揮する。
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あの小さな体からは想像できない糞力で、大きな岩を動かした。
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