西洋流
せいようりゅう
名詞
標準
Western ways
文例 · 用例
「白楊の枝の上で体をゆすぶる」セイレネスの妖態や「サチロス仲間に気に入る」バックス祭尼の狂態、すなわち腰部を左右に振って現実の露骨のうちに演ずる西洋流の媚態は、「いき」とは極めて縁遠い。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
要するに顔面における「いき」の表現は、片目を塞いだり、口部を突出させたり、「双頬でジャズを演奏する」などの西洋流の野暮さと絶縁することを予件としている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
一方で僕自身は、西洋流の文學史に特色してゐる、あのルツソオ的言行矛盾や、ドストイエフスキイ的不身持ちから、生活と藝術とを矛盾さすべく、そこに天才の定義を考へて來た。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に就いて』 青空文庫
おそらく日本の自然は西洋流の分析的科学の生まれるためにはあまりに多彩であまりに無常であったかもしれないのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
その友達というのは手相を見る男で、それも西洋流の手相を見る男で、僕の手相を見たとき、君の手にはソロモンの十字架がある。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
こんなことを長年考えていたのであるが、近ごろ大阪医科大学病理学教室の淡河博士が「黒焼き」の効能に関する本格的な研究に着手し、ある黒焼きを家兎に与えると血液の塩基度が増し諸機能が活発になるが、西洋流のいわゆる薬用炭にはそうした効果がないという結果を得たということが新聞で報ぜられた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
物を言わないで物を言うよりも多くを相手に伝えるこの西洋流のしぐさは、なんでもこくめいに言葉で言い現わしたがるドイツ人には珍しいと思われた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
現代日本の堕落は、生じっか西洋の主観的な生活主義が輸入されて、しかもこれを本質的に理解し得ず、皮相な概念でまごついている時、一方に自家の芸術良心を相殺して、結局西洋流の生活文学にもならず、日本流の名人芸術にもならないところの、似而非の曖昧文学で終ってしまっているところにある。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
彼は昔から西洋流の考え方を好む。
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日本でも西洋流の生活様式が広まっている。
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彼女は西洋流の教育を受けて育った。
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