鶇
鶇
名詞
標準
文例 · 用例
ごめん遊ばせと、年増の女中が、ここへ朱塗の吸物膳に、胡桃と、鶇、蒲鉾のつまみもので。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
朝おきて戸を開けると、葉の黄ばんだ向ふの林に鳥の群が来て囀づりかはしてゐたり、又は遠くの方で鶇の声が聞えたりした。
— 徳田秋聲 『閾』 青空文庫
くい/\と啼く鶇の啼声が、殊にも彼に故郷を思ひ出させた。
— 徳田秋聲 『閾』 青空文庫
鵙が木の枝で叫んでいるかと思うと、鶇が藪でさえずっている。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
かなたの森に鳴くは鶇か。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
林の中で拾ったと云って、弾痕ある鶇を一|羽持て来た。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
だがお前方はあの屋根の搏風を支えた梁に、黐に著いた鶇のように、並べて吊るされるのだ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
肥った子供と瘠せた子供 公園の同じ並木道、鳩と鶇が親しげに入りみだれている、その中に、二人の婦人が隣り合って腰をおろしていた。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫