壮とする
そうとする
表現動詞-サ変-する
標準
to admire (someone's courage)
文例 · 用例
武田麟太郎が市井の現実にまびれることを新しい人間性発見への小路としたのとは異って、広津和郎のこの思想は、いわば前者が現実にまびれゆくという自身の意図に我から壮とする身振りをもじっと眺めてゆこうとする態度である。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
私の若い友人も二三そのなかに加はると聞いてゐるが、目下新劇不振の折柄でもあるし、この企ては誠に壮とするに足るのである。
— 岸田國士 『新劇雑誌』 青空文庫
その意気は壮とするが、こればかりはねえ」 そういっているとき、受付の方角から、大きな蛮声がこっちへ響いてきた。
— 海野十三 『空中漂流一週間』 青空文庫
世挙って此を悲しみ此を壮とするに至っては疑なきを得ざるなり。
— 永井荷風 『偏奇館漫録』 青空文庫
まあ、君たちの青年の意気は壮とするがね、実際の世の中といふもんは、さういふ風には動かんのだから、これはひとつ、もつと研究してみたまへ。
— 岸田國士 『泉』 青空文庫
危機一髪、団子鼻に墮そうとするのを鼻のわきの深い皺がそれを助けた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
僅に、滅茶苦茶に涙を流しながら、引き起そうとする子供の力だけ、その冷たい首を上げるだけであった。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
強いて空虚を充たそうとする自覚的努力の余勢がかえって空虚その物を引展ばすようにも思われた。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
作例 · 標準
彼の果敢な戦いぶりは、多くの兵士たちの心を壮とした。
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