小作地
こさくち
名詞
標準
文例 · 用例
たゞ、小作地以外に、自分の田畑を持っている者だけが、そこへ麦を蒔いていた。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
小作人達が現在許されてゐる小作地、それを來る年毎に確實にわが手に保持して行かうがために、彼等はどれほどに彼等の神經を細かに使ふだらう。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
ふだんは笑顏で向ひ合つてゐるやうな者も、ひと度小作地のこととなれば、互に隙がないかと狙ひ合つてゐる、その間の入り組んだ關係を息子は知らない。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
しかも小作料は六割におよび、部落民なるが故に強要せられてゐるこの劣惡な條件が、地主藤澤の全小作地の小作條件の基礎をなしてゐる事實はいなめなかつた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
藤澤は不在地主で部落の小作地全部は、松本の支配を受けてゐた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
」 二人は鎌を腰にさして彼らの小作地の畦へ出た。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
廣岡はさういふ小作地を作ることの苦痛をなげきを以て述べて來た。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
駿介は、村長の岩濱に逢ふ前に、明るいうちに、問題の伊貝の小作地といふのを見ておいた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫