明ける
あける
動詞
標準
文例 · 用例
白梅に明ける夜ばかりとなりにけり 天明三年、蕪村臨終の直前に咏じた句で、彼の最後の絶筆となったものである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
必要な掘鑿は、長四方形に川岸に沿うて、水面下六十尺の深さに穴を明ける仕事であった。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
ま、年の明けるまで辛抱しなさいね。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
二人は床の中で夜の明けるまで話した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
その夜が明けると、ボースンらは、陸地近くの、日本海特有のまき浪の中から、その伝馬の姿を見せた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
そうして、五、六年もそれを続けて、それからはじめて女に打ち明ける。
— 太宰治 『作家の手帖』 青空文庫
夜の明ける直前のまっくらい闇には、何かただならぬ気配がうごめいているものだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
私はたかい自矜の心を持つてゐたから、私の思ひを相手に打ち明けるなど考へもつかぬことであつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫