結び付き
むすびつき
名詞
標準
文例 · 用例
彼女を非時代的な偶像型の女と今更憐みや軽蔑を感じながら、復一はまた急に焦り出し、彼女の超越を突き崩して、彼女を現実に誘い出し、彼女の肉情と自分の肉情と、血で結び付きたい願いが、むらむらと燃え上る。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
今はまだ明らかとなっていないタマゴの中のマシンの姿を思い浮かべるには、設計図となる遺伝子が何と何の結び付きによって生まれたかを探るのが近道だ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
だが、自分自身が父と母の結び付きの産物であることは、骨の髄から湧き上がってくる直感によって知っていた。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
結婚というものが一人の女に取って、どれほど生活という実際問題と結び付き、女がどれほどその束縛の下に悩んでいるかを考えてみる事さえしようとはしないのだ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
この宝石を私に与えるために……この宝石を霊媒として、私の魂と結び付きたいために……。
— 夢野久作 『死後の恋』 青空文庫
だから、その結び付きを知らせてやりさえすれば、清川や青年団などの理窟をみんなは本能で見破ってしまう。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
その堅い結び付きは、実際の戦闘力を有するものから、兵糧方、賄方、雑兵、歩人等を入れると、千人以上の人を動かした。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
本能は環境に対する適応の仕方の一つであり、身体の構造に結び付き、従って本能にしても決して単に盲目的なものでなく、むしろ本能は「自然のイデー」である。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫