流離人
さすらいびと
名詞
標準
文例 · 用例
萩に伏し薄に靡く故里を流離人はこんな風に眺める事がある。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「さすらい人になっておりましたころから非常に私も衰えてしまいました。
— 朝顔 『源氏物語』 青空文庫
浅草は人の波、ゆくえも知らぬさすらい人の巷なりけり。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
あなたは、魔だと思いましたが、本当は思い違い、かわいそうなさすらい人ですから、それで大切にして上げますのよ。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「菩提樹」や「|さすらい人」の美しさ、やるせなさ、物悲しさは、涙なしには聴いて居られません。
— 野村胡堂 『焔の中に歌う』 青空文庫
彼が名もなき一人のさすらい人としてアテネの町を歩く。
— 和辻哲郎 『『偶像再興』序言』 青空文庫
……煩悶……懐疑……ああ、いかなればさすらい人!
— ハーン先生の一周忌に 『面影』 青空文庫
ラフカディオ・ハーン先生はた一個のさすらい人であると思う。
— ハーン先生の一周忌に 『面影』 青空文庫