無軌道
むきどう
形容動詞名詞
標準
trackless
文例 · 用例
どんな狂態を演じても、どんな無軌道に振舞っても、この桜の前ならばあながち悪くはない。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫
彼女もかつての結婚生活が巧く行かず、のらくらの良人を励まし世帯を維持するために、銀座のカフエへ通ったこともあったが、女給たちの体が自由なだけに生活はびっくりするほど無軌道で、目を掩うようなことが多く、肌が合わなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
かつは罰し、かつは賞し、雲の無軌道、このようなポオズだけの化け物、盗みも、この大人物の悪に較べて、さしつかえなし、殺人でさえ許されるいまの世、けれども、もっとも悪い、とうてい改悛の見込みなき白昼の大盗、十万百万証拠の紙幣を、つい鼻のさきに突きつけられてさえ、ほう、たくさんあるのう、奉納金かね?
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
とき/″\反則をしたと言っては争いを起し、追いつ追われつ無軌道に駈け廻ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そして両足は不意に判断力を失った脳の無支配下で、顫える京子の体躯を今迄通りにやっと支え、遁げ込んで来た血の処置に困って無軌道にあがく心臓は、殆ど京子を卒倒させるばかりにした。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
無軌道電車が黄包車の群れを追い廻しながら、街角に盛上った果物の中へ首を突っ込むと、動かなかった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
青年達は、彼の若い頃の無軌道ぶりと流れ歩いた諸國の物語とが、誇張と修飾とをもつて語られるのを喜んで聞いた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
……午後、道後へ出かけたのが失敗の基だつた、一週間ぶりにひつかけたので悪酔して、無茶苦茶、いつもの無軌道ぶりを展開した、財布もなくなるし、恥も外聞も忘れるし、たうとう交番の厄介にまでなつた!
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
作例 · 標準
雪原を走る無軌道電車が、静寂を切り裂くように音を立てて進んでいく。
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トロリーバスは架線から電気を取り入れて走るが、レールを持たない無軌道車両だ。
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かつてはこの街にも、道路上を自由に行き来する無軌道な輸送システムがあった。
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標準
reckless
作例 · 標準
若い頃の無軌道な生活を思い返すと、今の自分がいかに落ち着いたか実感する。
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無軌道な若者たちが深夜の公園で騒ぎ、近隣住民から苦情が寄せられている。
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情熱に任せて無軌道に突き進むのもいいが、時には立ち止まって計画を見直すべきだ。
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