幻辞.com

椋の木

むくのき
名詞
1
標準
文例 · 用例
そこは喬い欅や樫や椎の木にまじつて椋の木や櫻の木などが鬱蒼と溪から山腹を覆つてゐた。
梶井基次郎 闇への書 青空文庫
いつもの樣に、背戸川の堤の上に青々と繁つて高く突き立つて居る椋の木に登つて、繁と、正彦と、勝次と、それから僕との四人は樂しく遊んで居た。
新美南吉 椋の實の思出 青空文庫
小さくて身輕な勝次は今まで誰一人行つた者のないらしい場所に、枝もたはむ程になつてゐる青い椋の木を見つめながら、赤い頬に笑を浮べて叫んだ。
新美南吉 椋の實の思出 青空文庫
新二郎 おたあさん、今日浄願寺の椋の木で百舌が鳴いとりましたよ。
菊池寛 父帰る 青空文庫
』『かしこまりました』と椋鳥は、二人の姉妹に白い布で目隠しをして、大な椋の木の空洞の前へつれてゆきました。
野口雨情 仲のわるい姉妹 青空文庫
彼は、そこに聳えている椋の木の根方を、ありあわせの石のかけらで急いで掘った。
海野十三 少年探偵長 青空文庫
そしてのっそり、崖の上の椋の木のところまでいった。
海野十三 少年探偵長 青空文庫
昨夜、宝ものを椋の木の根方に埋めたが、埋め方がうまかったかどうか、それを検分するために、彼は朝早く崖をのぼってやってきたのである。
海野十三 少年探偵長 青空文庫