焼絵
やきえ
名詞
標準
文例 · 用例
何にもする事もなし、浜町にでも行って焼絵を書いてでも来ようか、と思い立ったんでスケッチブックをつっこんでフラリと飛び出すとおっかさんが何かしきりに云ってなさる。
— 宮本百合子 『芽生』 青空文庫
どれもこれもが間の抜けた物欲しさうな呟きで無限の嘆きをだらだらとエス様に訴へるエス様は、焼絵玻璃で黄色くなつて、高い所で夢みてござる、痩せつぽちなる悪者や、便々腹の意地悪者や肉の臭気や織物の、黴びた臭ひも知らぬげに、いやな身振で一杯のこの年来の狂言におかまひもなく。
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
あゝそれなのに太陽は木々の葉越しに輝いてゐる、不揃ひな焼絵玻璃の古ぼけた色を透して輝いてゐる。
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
この部落の竹細工は全村の分業で、割る家、削る家、編む家、梳櫛を組む家、焼絵を施す家、いずれもそれぞれの専業に分れる。
— 柳宗悦 『全羅紀行』 青空文庫
予々見たいと希っていた焼絵の技もこの村で見ることが出来た。
— 柳宗悦 『全羅紀行』 青空文庫
」彼女はかう云つて、唐草模樣の燒繪をした、木製の筆入れをあれかこれかと選んでゐた。
— 久米正雄 『受驗生の手記』 青空文庫