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籃輿

籃輿
名詞
1
標準
文例 · 用例
此夏病蘭軒を乗せた「籃輿」は頗る忙しかつたと見える。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
四 一週間ゐるつもりでやつて来たその四日目には、かれ等は籃輿を一挺頼んで、疲れたら代り代り乗るといふことにして、山の湖水のある方へと行つた。
田山録弥 父親 青空文庫
政子も多喜子も身軽な扮装で、母親の乗つてゐる籃輿の前後に附き添ふやうにしてのぼつて行つた。
田山録弥 父親 青空文庫
もう心配になることはない――籃輿の中にゐる肥つた母親はこんなことを考へた。
田山録弥 父親 青空文庫
政子と多喜子とは代り代りに手に持ちきれなくなつた蕨を籃輿の中に入れて行つた。
田山録弥 父親 青空文庫
何処まで行つても娘達は疲れて籃輿に乗らうなどとは言ひ出さなかつた。
田山録弥 父親 青空文庫
その時、多喜子は籃輿よりもずつと先に、政子よりも三四間先きに歩いて来てゐたが、その記憶の覚醒が来ると同時に石にでも打たれたやうにはつとして立留つた。
田山録弥 父親 青空文庫
たしかに、かの女は父親とその女との膝の中に挟まれて、矢張この籃輿でこの坂をこの高原にのぼつて来た。
田山録弥 父親 青空文庫