転台
てんだい
名詞
標準
文例 · 用例
彼はS子の後から昇降口の方へ歩み寄つた、――ピヨツとS子は運転台の方へ走つて行つた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
S子は運転台の近くに、彼は車掌台の近くに、離れて腰掛けてゐた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
T君は、ダットサン運転の技術を体得していたので、そのトラックの運転台に乗っていた。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
気を取り直して、見ると、運転台から降りたT君は、群集の一ばんうしろに立っている私を、いち早く見つけた様子で挙手の礼をしているのである。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
私は再び人ごみの中にこそこそ隠れて行ったが、やはり妹に背中を押されて、こんどは運転台の下まで進出してしまった。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
運転台に乗ればよかった、とまた思った。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
だから、運転台に乗ればよかったんだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
運転台や昇降口の空間から、眩しく、丸の内街の盛り場の夜の光が燦き入った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫