突然目
とつぜんめ
表現
標準
somewhat sudden
文例 · 用例
餘り突然目の前に現れたので、そのカンナの群は私の方へ生きて歩いて來るかと思つた。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
とにかく、わずかな季節の差違で、去年はなかったものが、今突然目の前に出現したように思われるのであった。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
とにかく、老爺は突然目にも耳にも口にも、或いは心に迄、厚い鎧戸を閉てて了った。
— ※ 『南島譚』 青空文庫
お前、飛込んだ拍子に突然目でも廻したか、いや、水も少しばかり、丼に一杯吐いたか吐かぬじゃ。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫
不審に思つて躊躇して居ると突然目の前に對岸の松林の陰翳から白く光つて居る水の上へ舳が出て船が現はれた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
これだけ貞世から隔たると葉子は始めて少し気のゆるむのを覚えて、腹部の痛みで突然目をさますほかにはたわいなく眠るような事もあった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
八枚の最後の一枚を手にとりあげたとき、C女史は突然目を見はった。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
彼は真夜中頃に突然目がさめた。
— 浜尾四郎 『夢の殺人』 青空文庫