神楽歌
かぐらうた
名詞
標準
kagura song
文例 · 用例
」の御神楽歌と代り、大和の国の総本部に参詣して来てからは、自ら思立つてか、唆かされてか、家屋敷|所有地全体売払つて、工事費総額二千九百何十円といふ、巍然たる大会堂を、村の中央の小高い丘陵の上に建てた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
その響は雷鳴のようでもあり、行進の足踏みのようにも思えたけれど、この真黒な一団が眼前に現われたとき、不意に狂わしげな旋律をもった神楽歌が唱い出され、それがもの恐ろしくも鳴り渡っていった。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
万葉を愛する如く、古今集をも愛し――勿論極めて妥当な選択が行はれてゐる――文学短歌と共に、短歌様式の歌謡――神楽歌・催馬楽――のよさをも味ひ知り、六帖や、出所不明の古書引用歌までも喜んで抜いた彼である。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
神楽は、今も見るやうに、神楽歌と言ふものを、相当に持ち、又舞ひを失うても、歌の譜は存してゐるものもある。
— 折口信夫 『和歌の発生と諸芸術との関係』 青空文庫
謡ひ物としての短歌の末は、古今集・拾遺集の大歌所の歌、其他「神楽歌譜」に記録せられた分を最後と見てよい。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
其外に、一歩進んで、讃歌体に、奈良以前からも試みて居た所の、短歌の形による讃歎詞があつて、平安中期固定の神楽歌――今の所謂――にはなかつた讃頌或は、宣布の目的に叶へようとした。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
が「穴師の山の山人」と神楽歌にも見えた大和宮廷時代から伝承したらしい山人は、大和国の国魂であり、長尾市宿禰が、祭主即、上座神人に任ぜられたのであつた。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
一体、今日伝はる神楽歌は、石清水系統のものである。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
作例 · 標準
神楽歌の力強いリズムとメロディーは、聴く者の心を揺さぶる。
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「この神楽歌、歌詞の意味が奥深いんだよ」と神職の方が解説してくれた。
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祭りのクライマックスでは、神職が神楽歌を唱え、神様を招き入れた。
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古文書には、長い歴史を持つ神楽歌の記録が残されている。
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ウィキペディア
神楽歌(かぐらうた)は、神楽において歌われる歌謡である。広義には、神事芸能としての神楽に伴う神歌・民謡を含むが、狭義には、宮中の御神楽で歌われる歌を指す。宮廷の御神楽における神楽歌は、雅楽の国風歌舞に属する歌謡として伝承され、採物歌、前張、星歌、雑歌などの歌群から構成される。
出典: 神楽歌 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0