薩摩芋
さつまいも
名詞
標準
文例 · 用例
午後四時にはもう三代吉の父親の辰五郎が白米、薩摩芋、大根、茄子、醤油、砂糖など車に積んで持って来たので少し安心する事が出来た。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
――ところで、生捉って籠に入れると、一時と経たないうちに、すぐに薩摩芋を突ついたり、柿を吸ったりする、目白鳥のように早く人馴れをするのではない。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
はまア薩摩芋でも煮ろい」 おはまは竈屋へゆく。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
途中、或る農家でお茶をよばれたが、薩摩芋を強ゐられたには閉口した、あまり好きではないけれど、いや、むしろ嫌いな方だけれど、それは深切そのものなので、二切三切食べたが、胸がやけて困つた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
見ると今夜も薩摩芋の煮つけだ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
「それから薩摩芋を買い込んだこともありまさあ。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
やッぱり亜米利加にも薩摩芋を食う奴があると見えるんですよ。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
名高い狒々のいた近辺に、母と子との猿を一しょに入れてある檻があって、その前には例の輪切にした薩摩芋が置いてある。
— 森鴎外 『牛鍋』 青空文庫