平袖
ひらそで
名詞
標準
wide sleeve
文例 · 用例
唐筵を敷きつめた八畳の室の真中に寝床を敷いて、その上に伯父は平袖の寝衣を着、骨だらけの痩せた胸をはだけ、大きな胡座をかいて、三十位に見える色の白い美しい丸髷の女に肩を揉ませて居た。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
福地先生は風呂より上りし所と見えて平袖中形牡丹の浴衣に縮緬の兵児帯を前にて結び大なる革蒲団の上に座し徐に銀のべの煙管にて煙草のみてをられけり。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
然るに当夜観客の邦人中には市中の旅館に宿泊して居る人ででもあるのか、平袖の貸浴衣に羽織も着ず裾をまくり上げて団扇で脛をあおいでいる者もあり、又西洋人の中には植民地に於てのみ見受けられる雑種児にして、其風采容貌の欧洲本土に在っては決して見られない者も多く来り集っていた。
— 永井荷風 『帝国劇場のオペラ』 青空文庫
身には平袖の白衣を着て、帯を前で結び、何やら絵で見覚えの天人らしい姿、そして何んともいえぬ威厳と温情との兼ね具った、神々しい表情で凝乎と私を見つめて居られます。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
作例 · 標準
伝統的な着物には、袖口が広くて風通しの良い平袖が多い。
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この浴衣は、涼しげな平袖で夏祭りにはぴったりだ。
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昔の貴族は、豪華な刺繍が施された平袖の衣装を好んだ。
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