爪牙
そうが
名詞
標準
claws and fangs
文例 · 用例
加うるに道衍ありて、機密に参し、張玉、朱能、丘福ありて爪牙と為る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
臟腑より腦髓骨骸筋肉血液神經髮膚爪牙等に至るまで、眼見る可く手觸る可くして、空間を填塞せるもの、即ち世の呼んで身となすところのものは、是器である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃今日爪牙誰敢敵 當時聲跡共相高我爲異物蓬茅下 君已乘※氣勢豪此夕溪山對明月 不成長嘯但成※ 時に、殘月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に曉の近きを告げてゐた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃 今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高 我為異物蓬茅下 君已乗※気勢豪 此夕渓山対明月 不成長嘯但成※ 時に、残月、光|冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
智勇の良将を失った勝頼は爪牙を無くした虎の如く再び立ち得なかったのも当然である。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
朝倉景澄、この時秘かに心友に向い、山中城は昨年以来相当に修繕はしてあるが、秀吉の大軍にはとても長く敵することは出来ぬ、今我等宿将を此処に差し向けるのは、爪牙の臣を敵の餌食にする積りだろうと云って歎じたと云う。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
しかも、白河上皇が、従来藤原氏の爪牙たる源氏に対抗せしめるため、伊勢平氏たる平正盛、忠盛父子を御信任遊ばされたので、忠盛は西海に於ける海賊討伐に功を立て、瀬戸内海に平家の勢力を扶植すると共に、中央に進出して、鳥羽院の昇殿を許されるに至つた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
保元の乱は、藤原氏に於ける父子兄弟間の権力争ひが、皇室をまで、その渦中に引き入れ奉つた戦乱であるが、政権の争奪が、武力に依つて左右さるべきものであることを、如実に示したことに依つて、今まで他の勢力の爪牙を以て甘んじてゐた武士をして、遂に政権に対する野心を懐かしむるに至つたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
野生動物が獲物を仕留める際に見せる鋭い爪牙には、自然界の厳しさが凝縮されている。
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追い詰められた獣が最後の抵抗として爪牙を剥き出し、ハンターを威嚇した。
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武器を持たない人間にとって、肉食獣の爪牙は致命的な脅威となる。
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標準
clutches
作例 · 標準
若い女性たちが、悪徳業者の甘い言葉に騙されて魔の爪牙にかかってしまった。
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独裁者の爪牙が国民の平穏な生活を奪い、国全体が恐怖に支配された。
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権力者の爪牙から逃れるため、彼は国境を越えて亡命する道を選んだ。
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標準
pawn
作例 · 標準
彼は組織の爪牙として、汚れ仕事を一手に引き受けていた。
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権力者の爪牙となって私腹を肥やす彼らのやり方は、周囲から激しく非難された。
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自分が知らないうちに、大きな犯罪組織の爪牙として利用されていたことに気づいて愕然とした。
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標準
right-hand man
作例 · 標準
彼は社長の忠実な爪牙として、長年にわたって会社の発展を支え続けてきた。
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知勇兼備の将軍には、彼の手足となって動く勇敢な爪牙たちが大勢いた。
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いかなる困難な任務も完璧にこなす彼は、まさに主君にとってかけがえのない爪牙だ。
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