面やつれ
おもやつれ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
growing thin in the face
文例 · 用例
ただ夫人は一夜の内に、太く面やつれがしたけれども、翌日、伊勢を去る時、揉合う旅籠屋の客にも、陸続たる道中にも、汽車にも、かばかりの美女はなかったのである。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
父は眼立つて面やつれがして行つた。
— 新美南吉 『鍛冶屋の子』 青空文庫
身重で、時には面やつれがして見えるが、そのせいか何かコケチッシュにも感じられる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
かまへて、氣を使うて、面やつれすな。
— 菊池寛 『袈裟の良人』 青空文庫
それから又、もう本統に恋の悩みで面やつれているように弱々しく歩み返し、吐息をついて、生垣の前へ戻ると、そこに転がっていた五寸位直径のある石の下へ手紙をはさんで、一寸娘へ哀願するような一瞥を投げ、思い切ったように立ち上って、早足に其処を遠ざかった。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
さうした辛酸の中にゐながらも少しも面やつれもせずに輝くやうに美しかつた少女を。
— 田山録弥 『一少女』 青空文庫
隱り沼初冬の日はたそがれぬ、隱り沼や、山田の乳媼、おもひでの吐息かすけき面やつれ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
廿三日には隠れ家も知れて、黒ちりめんの羽織を着て、面やつれのした写真まで出ていた。
— 長谷川時雨 『柳原※子(白蓮)』 青空文庫
作例 · 標準
例句