春日和
はるびより
名詞
標準
sky pattern on a calm and clear day of spring
文例 · 用例
小春日和の暖かい日にはうとうと居眠りをした。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
麦播きがすむと、彼等はこんどは、枯野を歩いて寺や庵をめぐり、小春日和の一日をそれで過すのをたのしみとしているのだ。
— 黒島傳治 『四季とその折々』 青空文庫
小春日和の日曜とて、青山の通りは人出多く、大空は澄み渡り、風は砂を立てぬほどに吹き、人々行楽に忙がしい時、不幸の男よ、自分は夢地を辿る心地で外を歩いた。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
然し大庭真蔵は慣れたもので、長靴を穿いて厚い外套を着て平気で通勤していたが、最初の日曜日は空青々と晴れ、日が煌々と輝やいて、そよ吹く風もなく、小春日和が又|立返ったようなので、真蔵とお清は留守居番、老母と細君は礼ちゃんとお徳を連て下町に買物に出掛けた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
小春日和の午後の陽ざしは、トシオの広い賢げな額や、健康らしく肉付きの引しまった頬に吸い寄りました。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
上等の小春日和で、今日も汗ばむほどだったが、今度は外套を脱いで、杖の尖には引っ掛けなかった。
— 泉鏡花 『若菜のうち』 青空文庫
その日、産声が空に響くようなからりと晴れた小春日和だったが、翌日からしと/\と雨が降り続いた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
・朝から小鳥はとべどもなけども・かうしてこのまゝ死ぬることの、日がさしてきた・壁にかげぼうしの寒いわたくしとして・寒晴れ、誰もゐない火の燃えてゐる・晴れてうつくしい草の葉の霜・庵はこのまゝ萌えだした草にまかして 二月十二日春日和です、私は終日終夜、寝床の中です。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
今日は「春日和」で、絶好のお出かけ日和だ。
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「春日和」の公園で、子供たちはシャボン玉を追いかけて楽しそうに笑っていた。
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窓から差し込む陽光は暖かく、「春日和」の穏やかな一日となった。
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ウィキペディア曖昧さ回避
春日和(はるびより) 1967年の日本映画 → 春日和 (映画) ショートドラマ『ミュードラ』の一編 → ミュードラ 晴れて穏やかな春の日の天気を表す言葉。春の季語。
出典: 春日和 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0