欠月
けつがつ
名詞
標準
文例 · 用例
車に揺られて、十九日の欠月を横目に見ながら、夕汐白く漫々たる釧路川に架した長い長い幣舞橋を渡り、輪島屋と云う宿に往った。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
」と題して「欠月籠沙遠平ラカ/酒醒メ黙シテ算フ水雲ノ程/尋常一等城楼ノ鼓/聴キ到リテ船窓恰モ情有リ〕 毅堂が霊岸島から房州|通の夜船に乗込む時、遠山雲如が一人これを見送った。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
盛んに立ちのぼる湯氣は、むかし李夫人のあらはれし反魂香もかくやと見ゆる夕べの空、湯氣の末に一痕の缺月かすか也。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
車に搖られて、十九日の缺月を横目に見ながら、夕汐白く漫々たる釧路川に架した長い長い幣舞橋を渡り、輪島屋と云ふ宿に往つた。
— 徳冨蘆花 『熊の足跡』 青空文庫