鬼狐
きこ
名詞
標準
文例 · 用例
(五月二十八日) 聊斎志異 聊斎志異が剪燈新話と共に、支那小説中、鬼狐を説いて、寒燈為に青からんとする妙を極めたるは、洽く人の知る所なるべし。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
八 城内(下) 今更云うまでもない事だが、鬼狐の談に富んだ支那の小説では、城隍を始め下廻りの判官や鬼隷も暇じゃない。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
それが朦として、膜として血管に残り、脳枢部を刺激して、不思議な記憶の花模様を全身に繍ひ鋳りつけてくると人は鬼狐の如くこの感覚一点に繋がれて、又昨日の魚を思ひ、犒ひ、たわみ、迷うて、再び河海を遊弋するやうになる。
— 佐藤惣之助 『魚美人』 青空文庫