かり子
かりこ
名詞
標準
maid in an Osaka brothel
文例 · 用例
「さあ、とうとう、やって来た」 満腹するとすっかり子供に返ってしまって、誰とでもじゃれて遊びたい仔犬のように、さっきから身体中に弾力の渦巻を転々さして、興味の眼を八方に向け放っていたむす子は、そういって、おかしさに堪え兼ねるように肩を慄わして笑った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
彼は三日ばかり子供と一緒に海へ行つた。
— 徳田秋聲 『青い風』 青空文庫
暫く見ない間に何だかばかに大きくなつたやうだね、えゝ、どうしたい……」純造の唇はペラペラと動いて、うつかり子供に云ふべからざる戯談が滑りさうになる。
— 牧野信一 『坂道の孤独参昧』 青空文庫
圭子はその前にも近所の人の口入れで、二人ばかり子供を見たことがあつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
そのために母親は、自分の都合でばかり子供を叱らず、忙しくても辛抱して、とっくりと子供の言い分をきいてやり、親の思いちがいであったならば、さっぱりと、母さんが間違えていてわるかったね、ごめんよ、と云ってやることが大切です。
— 宮本百合子 『新しい躾』 青空文庫
自分の勝手の時ばかり子をあずけに来てッ、貴方がなめられているからじゃないのウ」「何もなめられてやしないよ。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
が、無いが、牧、お前は、牧仲太郎の子として、又、調所殿のあずかり子として、なかなか重任がある。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
ちかごろではもう、すっかり子供にかえった気持ちで、いつまでも、こうして、平和に暮したいと思うくらいです」「ははははは、あなたも変りましたな。
— 海野十三 『少年探偵長』 青空文庫
作例 · 標準
揚屋の座敷を忙しく立ち働き、客に酒を運ぶかり子の姿が見られた。
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新町の郭では、年若いかり子が太夫の身の回りの世話を甲斐甲斐しく焼いていた。
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「これ、かり子、あちらのお客人に新しゅう煙草盆を差し上げておくれ」と女将が声をかけた。
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かり子として奉公に出され、厳しい躾を受けながら廓の作法を学んだ。
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