大正琴
たいしょうごと
名詞
標準
Nagoya harp
文例 · 用例
藁草履を不用にする地下足袋や、流行のパラソルや、大正琴や、水あげポンプを町から積んで。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
日の丸湯へ戻り、ふと女湯の障子にはめられた赤、紫、黄、青の色硝子に湯槽の湯がゆらゆらと映って、霞んでいるのを、いつもとちがうしみじみとした美しさだと見上げていると、「上り湯ぬるおまっせ」 羅宇しかえ屋のお内儀の声がし、暫らくすると、季節はずれの大正琴の音がきこえて来た。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
ライオンハミガキの広告灯が赤になり青になり黄に変って点滅するあの南の夜空は、私の胸を悩ましく揺ぶり、私はえらくなって文子と結婚しなければならぬと、中等商業の講義録をひもとくのだったが、私の想いはすぐ講義録を遠くはなれて、どこかで聞えている大正琴に誘われながら、灯の空にあこがれ、さまようのでした。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
どこからか季節はずれの大正琴の音だ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
大正琴にきき惚れている人だかりへまぎれこんで、おっ母さんを見失ったこともある。
— 矢田津世子 『神楽坂』 青空文庫
朝っぱらから、何処かで大正琴を無茶苦茶にかきならしている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
大正琴の音色がしている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
隣りの駄菓子屋の二階の学生が大正琴をかきならしている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、大正琴の美しい音色に魅せられ、演奏を始めた。
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日本の伝統音楽のコンサートで、大正琴の演奏が披露された。
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「この楽器、名前は?」「大正琴といいます。弦を撥で弾いて演奏するんですよ。」
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ウィキペディア
大正琴(たいしょうごと)は、木製の中空の胴に2〜12本の金属弦を張り、ピアノの様な鍵盤(キー)を備え、鍵盤を左手で押さえて右手の義甲(ピック)で弾いて演奏する、琴(弦楽器)の一種である。
出典: 大正琴 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0