羅越
らえつ
名詞
標準
Raetsu (supposed Malay peninsula country during the Tang dynasty)
文例 · 用例
丹羽長秀、柴田勝豊をして勝家に備えしめて後顧の憂を絶ち、弟羽柴秀長、稲葉一徹等を第一軍(二万五千)として、近江甲賀郡|土岐多羅越より、甥三好秀次、中村|一氏等を第二軍(二万)として大君畑越より、秀吉自らは第三軍(三万)を率いて安楽越よりして、伊勢に侵入した。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
大師の高弟で、大師より約六十年後に入唐せられ、更に海路印度に法を求めんとて、中途の羅越國――今のマレー半島の南端シンガポール附近に在つたかと想はれる國――で逝去された高岳親王も、一時ここに滯在された。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
其の節、平城天皇の御子、高岳親王即ち眞如法親王が佛蹟禮拜の爲渡天の際、羅越といふ處で御隱れとなつたが、其の羅越は老※である、何でも高岳親王の御墓所は暹羅の北境にあるに相違ないといふ説を唱へ出した人である。
— 桑原隲藏 『那珂先生を憶ふ』 青空文庫
きょうの彼は、阿修羅越前になって、吉宗にぶつかって来たのである。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
「いかで」といらえつつ、二足三足つきてゆけば、「かしこなる陶物の間見たまいしや、東洋産の花瓶に知らぬ草木鳥獣など染めつけたるを、われに釈きあかさん人おん身のほかになし、いざ」といいて伴いゆきぬ。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
直訴を遂げてしまうまでは死ぬまじ、倒れまじと、出血を防ぐために切腹した上をきりきりと巻き止めて、苦痛をこらえつつ伊豆守のご参着を待ちうけていたにちがいないのです。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
現代社会における都会と農村との関係が、複雑な矛盾に充たされていることは、作者もいっているとおり、様々の形でいくつかの「日蔭の村」をこしらえつつある。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
――ブルジョア婦人雑誌が一見実に陳腐でありながらしかも永年の間婦人大衆をとらえつづけている種々な編輯上の技術、目のつけどころというようなものまで『働く婦人』は、それを奪って逆用すべき敵の武器として研究しようとする積極性を示しているのである。
— 宮本百合子 『婦人雑誌の問題』 青空文庫
作例 · 標準
唐代の史書には、マレー半島にあったとされる羅越という国についての記述が残されている。
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歴史学者は、古代の東南アジア航路において羅越がどのような役割を果たしていたのかを研究している。
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羅越の正確な所在地については諸説あるが、当時の交易の要所であったことは間違いない。
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