庭樹
ていじゅ
名詞
標準
文例 · 用例
この圧迫するような感じを救うためには猿股一つになって井戸水を汲み上げて庭樹などにいっぱいに打水をするといい。
— 寺田寅彦 『夕凪と夕風』 青空文庫
室内の燈火が庭樹の打水の余瀝に映っているのが少しも動かない。
— 寺田寅彦 『夕凪と夕風』 青空文庫
もう先刻から庭樹の間を、けたたましく鳴きながら、あっちへ飛び、こっちへ飛び、飛騒いでいたのであるから。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
」 と話しながら石の門を入ると、庭樹の間から見える縁先に十四五の少女が立っていて、甲乙の姿を見るや、「神崎様!
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
」と「水力電気論」を懐にして神崎乙彦が笑いながら庭樹を右に左に避けて縁先の方へ廻る。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
さあね」 ふと鳴って通った庭樹の青嵐を振返ってから、柚木のがっしりした腕を把った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
人は何故に雑草と庭樹とを区別する権利があったのだろう。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
座敷のさういふ白いものや少女の白い顏に庭樹の芽吹きが薄青く反射した。
— 岡本かの子 『狂童女の戀』 青空文庫