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名詞
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標準
文例 · 用例
〔『馬酔木』明治三十六年十一月十三日〕 明治三十五年七月初旬の頃である、看護当番として午後二時少し過たと思う時分に予は根岸庵に参った、今日はどんな様子か知らんと思う念が胸に満ているから、まず母堂や律様の拶振りでも、その日の先生の様子が良かったか悪かったかということがすぐに知れる。
伊藤左千夫 竹乃里人 青空文庫
お松は襷をはずして母に改った拶をしてから、なつかしい目でにっこり笑いながら「坊さんきまりがわるいの」と云って自分を抱いてくれた。
伊藤左千夫 守の家 青空文庫
冷然たる医者は一、二語簡単な拶をしながら診察にかかった。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
今度は編笠を被らずに手に持って、それじゃお母さんいってまいりますと拶して走って出た。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
不幸な結婚をした出戻りではあるがまだ三十になったばかりの美しい敏子はかなり派手な着物をすらりとした身体に着こなして魅力の溢れた拶をした。
九鬼周造 かれいの贈物 青空文庫
きけ、どんな悦ばしい告別が、どんな氣の利いた拶が、彼の見送りの人人にまで語られるか。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
いつも、あれほど禮儀正しく、應接の家人と丁寧な拶をする芥川君が、この日に限つて取次ぎの案内も待たず、いきなりづかづかと私の書齋に蹈み込んできた。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
」 私の顏を見るとすぐ、拶もしない中に芥川君が話しかけた。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫