採荼
さいだ
名詞
標準
文例 · 用例
「やるもやらぬもねえじゃないか、いいつけを守って、やめてるだけのもんじゃないか、ボースンもさっきから大分やめろといわれてるようだが、よさないとあとでまたうるさいだろうぜ」 全くボースンにとっては、どちらにしても、あとでうるさい、面倒な事になったものであった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
ただ、うるさいだけだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
(と言いながら、手紙を拾い、二つに裂く、四つに裂く、八つに裂く、こまごまに裂き)えい、勝手になさいだ。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
こんなところへ来るにはね、まず歯医者にひとつき通ってから、おいでなさいだ。
— 太宰治 『容貌』 青空文庫
帰っての話によると、地震の時長男が二階に居たら書棚が倒れて出口をふさいだので心配した、それだけで別に異状はなかったそうである、その後は邸前の処に避難していたそうである。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
私は漸く眠りつけさうな氣持になつて來たので、鞄を置き換へ、その上にのせかけた空氣枕に身を凭せながら眼をふさいだ。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
それだから貴女はついぞ、ふさいだ、陰気な、私の屈託顔を見た事はないんです。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
煙管は、めんどうくさいだろう」 と私が言うと、彼は私のほうを見て、にやりと笑い、煙草入れをしまい込み、いかにも自慢そうに、「われわれ百姓は、こんなものを持っているのだよ。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫