エアー
えあー
名詞
標準
文例 · 用例
エアーポケットが、川面や、両岸の断崖へかけて出鱈目にあるのに違いない。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
何かエアーポケットのような感じでありそれがふと痛々しい感じのような気がするのは、結局自分が冴子にとって最初に接吻を与えたという罪にも似た意識のせいだろうか。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
山澤河海の微分子と云へば、甚だ不明なことであるが、畢竟山澤河海の影の如く香の如くにして、譬へば人のエアーの如き山澤河海の氣象、即ち樣子の如きをも氣といふのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
実はこのオレにはスクエアー・アレルギーというかなんというか、まともな大会社および裕福な家庭の半径十メートル以内に近づくと全身が硬直し、舌はもつれ耳はうなり、おまけに動揺を隠そうとする余り三白眼のつっぱり高校生のごとき喧嘩腰をとってしまうという困った症状がある。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
そしてこの日も電車が新百合ケ丘に近づくに連れオレは若干の心悸の昂進を抑えられないでいたのだが、その主因がパフォーマンスへの期待やスクエアー・アレルギー以外にあることはオレ自身には明らかだった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
ところがここの中心人物だったゲアリー・キルドールがスクエアーな連中と同じ空気は吸いたくないというツッパリ野郎で、ダーク・スーツの連中をこけにした。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
ふうむ、エアーシアの値は?
— THE STOCK-BROKER'S CLERK 『株式仲買人』 青空文庫
両機は一千|米の高度を保ちながら雁行していたが、箱根の上空にさしかかったところで、密雲のために視界を遮られたうえに、エアーポケットに入って機体が烈しい勢いで落下した。
— 田中貢太郎 『空中に消えた兵曹』 青空文庫