橘
たちばな異読 タチバナ
名詞頻度ランク #13478 · 青空 1105 例
標準
tachibana orange (Citrus tachibana)
文例 · 用例
たちばなの昧爽時や古館 五月雨頃の、仄暗く陰湿な黄昏などに、水辺に建てられた古館があり、橘の花が侘しげに咲いてるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
私の登った北米のフッド火山は、大なる氷河が幾筋となく山頂から流れているにもかかわらず、麓の高原は乾き切って、砂埃とゴロタ石の間に栽培した柑橘類の樹木が、疎らに立っているばかり。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
妻は早く死に、陽のさす暖い山ふところの香高い橘の木の根方に泰らかに葬ってある。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
生梅や橘の実を※いで来て噛んだ。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
小学校へ行っている時分から広瀬中佐や橘中佐がえらい、国のためには命を捨てなければならないと教えこまれた。
— 黒島傳治 『入営する青年たちは何をなすべきか』 青空文庫
八雲立つの神の御歌を解きて、その時立ちし雲は天地のみたまの顕はせりし吉瑞にて、いともくしびなる雲なりけむなど橘の守部が云へるは、当れりや否や、知らず。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
そうして橘奈良麻呂らの事件にひどく神経を刺激された、そのせいもいくらかあったかもしれない。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
ちょうど、慧鶴が清水禅叢にいた時分、清水の町に橘屋佐兵衛という呉服屋があった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
作例 · 標準
古事記にも記されている橘は、日本古来の柑橘類として知られている。
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庭の片隅に植えられた橘が、初夏に白い小さな花を咲かせた。
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橘の実は酸味が非常に強く、そのまま食べるよりは観賞用や加工用に向いている。
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