手投げ
てなげ
名詞
標準
throwing with the hand
文例 · 用例
」などと言ってる間に和尚は、上手投げという派手な手を使って、ものの見事に荒磯の巨体を宙に一廻転させて、ずでんどうと土俵のまん中に仰向けに倒した。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
加えて波上の炎々たる水雷火、その魚鱗火、連弾光、鵜舟の篝、遊覧船の万灯、提灯、手投げの白金光、五彩の変々たる点々光、流出柳箭、けだし参と信との花火芸術の最高を極め精を尽くし神を凝らしたものであった。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
もつともこの日人気の焦点となつた勝負は武蔵山と朝潮の一番で、立ち上つてから左四つになるまで、朝潮甚だしく優勢で、武蔵山は東二字口に寄りつけられ危く見えたが、これを残して左をさすと、朝潮の打つた例の強引の小手投げに乗じて、掬投げを打ち返し美事に武蔵山の勝となつたのである。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
「神尾の廻し者だろう、大方、そう来るだろうと思っていた」 がんりきは片手を後ろへ廻して、侍の髱を掴んで力任せに小手投げを打とうとしました。
— お銀様の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「おしいことをしたなあ」と、団長をはじめ、留じいさんもお千代さんも、正坊も五郎も、馬の死がいをとりまいてなげきました。
— 新美南吉 『正坊とクロ』 青空文庫
ぼくが菜種の花をちぎってなげてやったら、大きな猿が、とてもじょうずにうけとってね、小さいお猿に半分ちぎってやって、パクパクたべてったよ。
— 新美南吉 『病む子の祭』 青空文庫
文弱と言つてなげいてゐたひともあつたやうでございますし、なんと優雅な、と言つて口を極めてほめたたへてゐたひともございました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
けれど、心の美しい巨男は、けっしてなげいたり、悲しんだりしなかったのですよ。
— 新美南吉 『巨男の話』 青空文庫
作例 · 標準
遠投は苦手だが、手投げなら正確にボールを投げられる。
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子供の頃、石を手投げで飛ばして遊んだものだ。
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ソフトボールのピッチャーは、手投げでゆっくりとしたボールを投げる。
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