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地袋

じぶくろ
名詞
1
標準
cupboard on the floor
文例 · 用例
」 そこが地袋で、手が直ぐに、水仙が少しすがれて、摺って、危く落ちそうに縋ったのを、密と取ると、羽織の肩を媚かしく脱掛けながら、受取ったと思うと留める間もなく、ぐ、ぐ、と咽喉を通して一息に仰いで呑んだ。
泉鏡花 第二菎蒻本 青空文庫
こういうような怪異のことが、約三月くらい続いているうちに、ふとかの地袋の女ということに気がついて、下屋敷の女たちを厳重に取調べたところが、果して池袋から来ている女中があって、それが出入りの者と密通していたということが知れました。
岡本綺堂 江戸の化物 青空文庫
彼女は自分の場所と定っている地袋の前に坐った。
宮本百合子 縫子 青空文庫
再び地袋の前に坐っている彼女を見て、もういいのと訊く者さえなかった。
宮本百合子 縫子 青空文庫
床脇はシロコの地板、サビタ瘤の地袋ばしら、ヤチダモ根の木口包み、オンコの上棚板、ブナの下げづか。
放浪 泡鳴五部作 青空文庫
そこをあけると、玄関が二畳でそこにはまだ一部分がこわれたので、組立てられずに白木の大本棚が置いてあり、右手の唐紙をあけると、そこは四畳半で、箪笥と衣桁とがおいてあり、アイロンが小さい地袋の上に光っている。
一九三四年(昭和九年) 獄中への手紙 青空文庫
……」「あっ……」とお蝶はあわてて地袋の中へそれを戻して、何気ない顔を作ってひとみを上げますと、日本左衛門ではありません。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
私は竹筒を木箱の中へ納め、また地袋の中へ押し入れて、犬の吠え声に耳をかしげましたが、「あらかた話は済んだらしいな。
国枝史郎 怪しの者 青空文庫
作例 · 標準
和室の床の間横には、小物を収納できる地袋がある。
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古い家では、地袋の中に季節外れの衣類をしまっておくことが多かった。
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地袋の扉を開けると、ひんやりとした空気が漂っていた。
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