小悪党
こあくとう
名詞
標準
minor villain
文例 · 用例
美しい恋の連名からはみ出した吉三は、市井の小悪党になつてゐるが、此が髪結新三が「お駒才三」の偶像破壊の企てゞあるやうな、おなじ皮肉を含んだ愛敬だつたのだ。
— 折口信夫 『草双紙と講釈の世界』 青空文庫
女優さんのみならず、男の芸人たちも、それぞれ仁義ある小悪党で、罪を憎まず、人の弱さを知り、およそ暴力を知らない平和人ばかりである。
— 坂口安吾 『モンアサクサ』 青空文庫
私のような小悪党は敵の弱所に同感もあることだから、こうは汚らしく攻めたてるわけには参らない。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
その翌朝、あのがんりきの何とやらいう小悪党に会わなければならないのだなと思いながら、米友は下へ降りて見ると、お角と女中のほかには誰もいませんでした。
— お銀様の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
小悪党というものは階級意識の強いものだ。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
これで見ると津賀閑山、いっぱしの腕のきく小悪党らしい。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
いや、悪党は悪党でも、小悪党の、虫ケラみたいな、始終ビクビクして人のカスリを取ったり、人をペテンにかけたり……悪かった。
— 三好十郎 『胎内』 青空文庫
つまり月並な悪党が月並な方法で彼の何十百倍稼ぎうるのに、彼はイノチを張って精進練磨し、熟慮し、また霊感を得て、鬼神をも驚倒せしめる秘策を編みだしたけれども、その収穫は小悪党の月並な稼ぎにも及ばないのだ。
— 勝夢酔 『安吾史譚』 青空文庫
作例 · 標準
あのドラマの小悪党は、いつも憎めないキャラクターで人気がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は町の小悪党だが、根は悪い人間ではないと評判だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ゲームの中で、主人公は多くの小悪党たちと戦いながら成長していく。
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