石筆
せきひつ
名詞
標準
slate pencil
文例 · 用例
前に申したように御維新の後は財産を亡くしたという訳では無かったですが、家は非常に質素な生活を仕て居て、どうかすれば大工の木ッ葉拾いにでも遣られようという勢いでしたから、学校へ遣って貰うのさえ漸々出来たような始末で、石筆でも墨でも小さくなったからとて浪りに棄てたおぼえは無い。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
くるみわりがトンボ返りをうつかと思うと、石筆は石盤の上をはねまわります。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『すずの兵隊さん』 青空文庫
石筆が、ひもにゆわえられたまま、まるで小イヌのように、とんだりはねたりしていました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『眠りの精』 青空文庫
石筆は、なんとかして計算を助けようとしていたのですが、ちっともうまくいきません。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『眠りの精』 青空文庫
石盤の上では、石筆がころ/\走りまはつてゐます。
— 鈴木三重吉 『一本足の兵隊』 青空文庫
自分はその問題を前に置いて石盤の上で石筆をコツコツいわせて考える。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
くるみ割はとんぼ返りをうちますし、石筆は石盤の上をおもしろそうにかけまわりました。
— DEN STANDHAFTIGE TINSOLDAT 『しっかり者のすずの兵隊』 青空文庫
金のせきばんの上に、ダイヤモンドの石筆で字をかいて、本でよんだことは、そばからあんしょうしました。
— DE VILDE SVANER 『野のはくちょう』 青空文庫
作例 · 標準
「おじいちゃんの家で、古い石板と石筆を見つけて遊んだことがあるよ」と子供が話した。
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石筆は滑石などを削って作られており、黒板や石板に文字を書くのに適している。
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現代でも、溶接や建築の現場で鋼材に印を付けるために石筆が使われることがある。
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