道統
どうとう
名詞
標準
文例 · 用例
彼と此とを参照して、孔先生門下の学問をする道統を窺い知るが善い。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
孔子の弟子の優秀な者七十余人、その中には種々の偉材も有ったが、顔回を除いては曽子が思うに最も能く師の教を伝え受けた人で、であればこそ、孔子の孫の子思も曽子に学んで孔子の教を得、孟子もまた子思に学んで道統(孔子の道)を得られたのである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
悠久の昔から東方道義の道統を伝持遊ばされた天皇が、間もなく東亜連盟の盟主、次いで世界の天皇と仰がれることは、われわれの堅い信仰であります。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
あるいは物判りの良い東亜諸民族が、真に王道に依って結ばれ、王道の道統的血統的護持者であらせらるる天皇に対し奉る信仰に到達したならば、連邦等は飛越えて大国家に一挙飛躍するのではないだろうか。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
斯くて尚書に於ても最初の儒家の考は、其編次の方法として、最後に費誓を置いたのに一歩を進めて最初に洪範を置き、殷の遺臣たる箕子が道統を傳へたといふ意義を寓したものと解釋し得る。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
而して儒家思想の發展に伴ひ、次第に本文に變化を來したのであつて、其の初め魯を王とする説、孔子を素王とする説であつたものが、他の諸子との競爭上、道統を古きことにする必要より典謨の諸篇が附け加へられ、儒家が六國に用ゐられ、曲學を爲す必要より、甫刑以下の各篇が順次に附加せらるゝに至つたものであらう。
— 内藤湖南 『尚書稽疑』 青空文庫
(二十一)攷師承 道統傳授の次第を考へたものである。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
道統をつぐ者を失つた悲痛な歎きである。
— 下村湖人 『現代訳論語』 青空文庫