絵入
えいり
名詞
標準
文例 · 用例
西洋の絵入雑誌などに時々現われる百歳以上の婆さんなどには実際かなりに親猿のような顔をしたのもあることはある。
— 寺田寅彦 『猿の顔』 青空文庫
表三の面上段に、絵入りの続きもののあるのを、ぼんやりと彳んで見ると、さきの運びは分らないが、ちょうど思合った若い男女が、山に茸狩をする場面である。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
そうして外国映画や絵入り雑誌の挿し絵で見る欧米列強の飛行隊の壮観を思い浮かべ、一方ではまたわが国の海軍飛行機のあまりにも頻繁な墜落事故の記録を胸算用でかぞえながら、なんとなく暗い気持ちにいざなわれるのであった。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
近着の雑誌リリュストラシオン(3)に「黙示録に現われたる飛行機と科学戦」と題する珍奇な絵入りの読み物がある。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
外国の絵入り雑誌などによくそれの三色写真などがある。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
――となりの、あの、小座敷で、あの、朝顔の、あの朝―― 手細工らしい桔梗の肘つきをのせて、絵入雑誌を幾冊か、重ねて、それを枕にさして、黙って顔を見ると、ついた膝をひいて立ちしなに「憎らしい。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
ファンのグループの活動も活発で、解説書や絵入りのイラスト版なども出ています。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
」 窓の下なる小机に、いま行李より出したる旧き絵入新聞、遣ひさしたる油ゑの具の錫筒、粗末なる烟管にまだ巻烟草の端の残れるなど載せたるその片端に、巨勢はつら杖つきたり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫