片言隻句
へんげんせきく異読 へんげんせっく
名詞
標準
few words
文例 · 用例
明治以後いまだ百年もたっていないのに、多くの大家が文豪と称せられ、古典の仲間入りをして、文学の祭壇にまつりあげられ、この人たちの片言隻句はまるで文学の神様のような権威を与えられて、大正昭和の文学を指導して来ました。
— 織田作之助 『猫と杓子について』 青空文庫
しかも、一たび神様となるや、その権威は絶対であって、片言隻句ことごとく神聖視されて、敗戦後各分野で権威や神聖への疑義が提出されているのに、文壇の権威は少しも疑われていないのは、何たる怠慢であろうか。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
(青年文學第一の成語)平生批評を專にせざる人々の中には、多少これに對して意見を述べたる人ありといへども、大抵|片言隻句にして、人の心をあかしむるに由なし。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
われわれがマルクス、レーニンの学説を研究するのは、マルクス、レーニンの片言隻句を暗記したり、その理論を公式的に鵜呑みにすることではない。
— 野呂栄太郎 『名人上手に聴く』 青空文庫
故に片言隻句の中にも深遠なる真理を含んでいるものが少なくない。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
君たちに聞かせた、たあいない寝言の片言隻句に至るまで、小説に書かれるためのお茶番であるかもしれないのだよ。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
他の作家をして片言隻句すら容易に纏めしむる餘裕を與へぬ先に如是閑君は滔々として常人の思も寄らぬ事を、五頁でも六頁でも繋げて行く、實に驚くべき才力である。
— 夏目漱石 『「額の男」を讀む』 青空文庫
邪教といっても、教祖であるからには、立派な片言隻句も数多く残しているが、邪教であることには変りがない。
— 教祖展覧会 『安吾巷談』 青空文庫
作例 · 標準
彼の演説は非常に説得力があり、聴衆は片言隻句も聞き逃すまいと静まり返っていた。
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恩師が卒業式で贈ってくれた片言隻句を、私は今でも座右の銘として大切に手帳に書き留めている。
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外交交渉の場では、相手の片言隻句に隠された真意を正確に読み取ることが極めて重要になる。
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