心を配る
こころをくばる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to pay attention (to)
文例 · 用例
娘はと云うのに、何も気が付かないらしい様で、無論そんな莫迦な事はあるべくもないのだが、とにかく決して背後に心を配るような素振なぞは見せもせずに真直に歩いて行く。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
が、明日の糧にも気心を配る女房の顔を見れば、釜貞も人間、只暗澹として首を俯する他はなかつた。
— 幸田露伴 『名工出世譚』 青空文庫
其三 頃は十月の末、ところは荒凉たる境なれば、見渡す限りの景色いともの淋しく、冬枯れ野辺を吹きすさむ風|蕭と聳えし彼峯ならめ、さては此あたりにこそ御墓はあるべけれと、ひそかに心を配る折しも、見る/\千仭の谷底より霧漠し初め、空やゝ暗くなりしばかりなり。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
おつぎは往來を行くとては手拭の被りやうにも心を配る只の女である。
— 長塚節 『土』 青空文庫
勘次は板の間の端に近く居たのであるが膳を越えて身體をぐつと前へ延ばしては徳利を動かして空に成つたのは女房等へ渡して何處となしに心を配る樣にそわ/\として居る。
— 長塚節 『土』 青空文庫
さうしてある場合その自信を失つた時には、せめて無害な人間でありたいと思つて心を配る。
— 水野仙子 『輝ける朝』 青空文庫
王 わしが今そちの事に心を配るよりいく倍もいく倍も多くわしの事にそちは心配してお呉れやったもののう。
— 宮本百合子 『胚胎(二幕四場)』 青空文庫
こうして座に居ついたままの寿女へ、糸箱から糸を取ってきてやったり、針の代えに心を配るのは銀三であった。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
作例 · 標準
看護師は患者の体調だけでなく、精神的なケアにも細心の心を配っている。
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接客業においては、客が言葉に出さない不満にも心を配ることが重要だ。
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彼は周囲の空気を読み、誰一人として疎外感を感じないよう心を配っていた。
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