扶
扶
名詞
標準
文例 · 用例
裾野の草が、人の軒下にはみ出るさびしい町外れとなって、板びさしの突き出た、まん幕の張りめぐらされた木造|小舎に、扶桑本社と標札がある。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
扶桑講を講中としているところの、富士崇拝教の本殿である。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
弟の稼ぎと、わしの傷害扶助の六十銭とぢやあ、どうしようもありません。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
A工場の労働者たちは、切り株浸水事件の後に、白水が積善会の積立金の会計報告等が一切ないことを鳴らし、かつ工場の扶助規則や未成年労働者使用等、規則違反が多いことなどを表面の理由として、資本家階級の間に、どんな策戦があるか探りを入れ始めたんだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
それで、僕は、公務疾病、傷害手当規約を本船に作って、それでもって、扶助すべきだと思う。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
そして、ただ、そんなものを作ってもらいたいと、いうのだけでは役に立たないものを作るだろうから、こっちで二人、向こうで一人の委員を出して、その委員会によって、扶助規則を作るということにしたら、どうだろうと思うのだがね」藤原は言った。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
わが扶助はいずこよりきたるや。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
去勢されたような男にでもなれば僕は始めて一切の感覚的快楽をさけて、闘争への財政的扶助に専心できるのだ、と考えて、三日ばかり続けてP市の病院に通い、その伝染病舎の傍の泥溝の水を掬って飲んだものだそうだ。
— 太宰治 『葉』 青空文庫