肯う
うけがう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞
標準
to approve
文例 · 用例
「癩坊主が、ねだり言を肯うて、千金の釵を棄てられた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
しかも九州行きを肯うふうは微塵もない。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
女は小鳥のやうな驚きに惑ひつゝも、たゞ男のいふ何事にも從ひたいために、何を考へ返す餘裕もなくそれを肯うて、一人小さい胸を戰かせる。
— 鈴木三重吉 『赤い鳥』 青空文庫
「いいでせう、話して見ませう」とはつきり肯うた自分の言葉に對しても興奮してゐた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
清少納言という人は当時の女流の文筆家の中でも才気煥発な、直感の鋭い才媛であったことは枕草子のあらゆる描写の鮮明さ、独自な着眼点などで誰しも肯うところだと思う。
— ――常識とはどういうものだろう―― 『山の彼方は』 青空文庫
それが事実となって眼前にあらわれても、やはり父を尤もだと肯う積りだったからである。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
そうして、この結婚を肯う事が、凡ての関係を新にするものと考えた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
けれども向うの云い分を肯う気はまるでなかった。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
作例 · 標準
例句