取ってくる
とってくる
動詞-来る動詞-他動詞
標準
to fetch
文例 · 用例
一般に非現実性、理想性を客観的に表現しようとすれば、いきおい細長い形を取ってくる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そこで医者の診断書を取ってくる。
— 黒島傳治 『外米と農民』 青空文庫
馬は細君に金のあるのを恥じて、いつも黄英に言いつけて南の家と北の家の帳簿をこしらえさして、物のごたごたになるのを防がしたが、黄英は家に入用なものは、ややもすると南の家から取ってくるので、半年もしないうちに家の中にあるものは、皆陶の家のものばかりになった。
— 田中貢太郎 『黄英』 青空文庫
「二度と取ってくるな」 といって戒めたが、まだ十日もたたないうちに雑っていた。
— 田中貢太郎 『黄英』 青空文庫
「強情を張っていると、おれが行って取ってくる」 草履をぬいで台所から上がろうとすると、お豊はさえぎるように起ちあがった。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
五節の弟で若君にも丁寧に臣礼を取ってくる惟光の子に、ある日逢った若君は平生以上に親しく話してやったあとで言った。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
「母、俺ら学校の帰り何時でも取ってくるか?
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
足駄をと云うと歯入屋へ持って行ったぎり、つい取ってくるのを忘れたと云う。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫