連客
れんきゃく
名詞
標準
文例 · 用例
新古典派風の絵のある柱の根で、角を劃切られたこの靠れ壁は、少し永く落着く定連客が占めるのを好む場席であった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
こうしてどこというあてもなく、ぶらりぶらりと二廻りしてしまったのが丁度四ツ半下り、――流連客以外にはもう登楼もままならぬ深夜に近い時刻です。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
一目にみても、小千両あると判るやろ、一寸持っていても此位と、流連客ふんぞり返っている。
— 直木三十五 『傾城買虎之巻』 青空文庫
常連客の顔も見える。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
店主とその奥さん、そして午後のこの時間の常連客たちは、今日も健在だった。
— 片岡義男 『頬よせてホノルル』 青空文庫
いま初めて名前を知った、二十七歳の常連客の女性から、どんな経歴なのかと興味を持たれた自分の過去へと、裕美子は視線をのばしてみた。
— 片岡義男 『七月の水玉』 青空文庫
だからその喫茶店の客には学生が多く、そのほかに大学の先生たち、近くの会社のサラリーマンとOLなど、常連客もかなりの割合をしめていた。
— 片岡義男 『七月の水玉』 青空文庫
店の主と常連客との関係のなかで、店の人が客の意外なことを知ってたりすることはありませんか。
— 片岡義男 『道順は彼女に訊く』 青空文庫