手刷り
てずり
名詞
標準
printing by hand
文例 · 用例
万策つきて考え出したのが手刷りだ。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
辛うじて木版と半紙を算段して、五十枚か百枚ずつ竹の皮でこすっては、チラシを手刷りした。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
けれど手書きで簡単に印刷用の版が作れて、五百枚程度は素人でも手刷りできる謄写版は、私自身の書いたり訴えようとする気持ちと、その後も常に共にありました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
日曜日などにはその弟が汚れた筒袖を着て、手刷り台の前に立って、刷れた紙を翻しているのをつねに見かけた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
反対側にささやかな植字台、旧式の手刷りの印刷機、その他の器具必要品など乱雑に置かれて、中央に李主筆の大机、それを取りまいて古びた椅子四五脚。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
雑誌も作るし、いろいろな程度の高い文学的作品もできていいし、ごく初歩的な手刷りのもの、原稿紙を綴り合せてお互いに見て廻るという初歩的なものでもいいから表現して書いて現わす。
— 宮本百合子 『婦人の創造力』 青空文庫
これは職工が五六人しかいない小さな印刷所で、他の大きな印刷所の下受けの仕事をやったり、また主に端物の仕事をしたりしていて、手刷りの機械などもあり、植字組版などの技術的な方面を習得するのに便利であり、李もそうした技術を学んでいた。
— 豊島与志雄 『浅間噴火口』 青空文庫
よその小屋では金メッキのお守りや、金メッキのお面や福の神や金山の神や、いろいろ造っております」 なるほどこの小屋には木版の手刷り道具や出来あがったお札やお守りがあった。
— その十七 狼大明神 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
この浮世絵は、一枚一枚丁寧に手刷りで仕上げられている。
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手刷りの版画は、機械では出せない独特の温かみがある。
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彼は昔ながらの手刷りの技術を守り続けている。
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