相打つ
あいうつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
標準
to fight each other
文例 · 用例
周囲からは鼓膜でも破り相な勢で鉄と鉄とが相打つ音が逼る。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
極めてそつと然も騷がし相に動く雲が高く低く反對の方向に交叉しつゝあるのを見ると共に、枯燥しかけた草木の葉が相觸れ相打つてはだん/\と破れつゝざわ/\と悲しげな響を立てゝ鳴つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
彼女は、先刻から、この野獣のような、肉と骨との相打つ、荒々しい雰囲気に飛出して行こうとしても、足が前に出ぬ程の亢奮を感じていたのだ。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
若し自からの小児が乳母部屋に於て鞭韃せられ或は相互に相打つが如きことあらば平和会議に関して喋々するも婦人にとつてそれが何の益に立つであらう。
— エレン・ケイ 『恋愛と道徳』 青空文庫
止むを得ず大次郎も、腰の女髪兼安に、暮れ近い薄日を映えさせて、時ならぬ剣林、怒罵、踏み切る跫音、気合いの声、相打つ銀蛇、呼吸と、燃える眼と――。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
わたくしは幼児川原に遊んで遠くに石を投げて見て、何秒かの後に始めて戞然たる石が石を相打つを聞き、世の幽寂の最初に触手した感じを抱いたものであった。
— 室生犀星 『庭をつくる人』 青空文庫
二人の勇士帶締めて競技の場に入り來り、 685猛然立ちて相向ひその剛力の手をあげて相打つ、かくて物凄く拳と拳たゝきあひ、又すさまじく齒ぎしりの音は響きて、淋漓たる汗は四肢より流れ落つ、今や勇なるエペーオス、隙を覘へる敵の頬激しく打てば耐へ得ず、 690よろめく脚をとゞめ得ず、どうと大地に倒れ伏す。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
そのあいまに、骨の折れるぶきみな音や、相打つ肉、拳の音などと共に、男たちの怒号と悲鳴が聞え、だが、呼吸にして十五六ほどの僅かな時が経つと、男たちの四人は地面にのびてしまい、去定が一人を組伏せていた。
— 徒労に賭ける 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
作例 · 標準
決勝戦では、両国のエースが互いに譲らず、死力を尽くして相打った。
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戦場の兵士たちは、敵味方なく、ただ生き残るために相打つしかなかった。
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新政権の政策を巡り、与野党は国会で激しく相打った。
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彼の心の中では、理性と感情が常に相打ち、葛藤が続いていた。
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