追い被せる
おいかぶせる
動詞
標準
文例 · 用例
」 嘉三郎は追い被せるように言って、またぐっと口を噤んだ。
— 佐左木俊郎 『栗の花の咲くころ』 青空文庫
「ダンサーをしなければ食えないんですか」 追っかぶせるように、木崎は言って、陽子をにらみつけた。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
「隠して置いたというのに、連れてゆかないというのかい」 そのとき誰の声だか、呀ッという叫び声がして、それに追っかぶせるように老人の声で、「サアしみったれた見方なんかするない。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
入口の雨戸が開いたと思う間もなく「おや、これは旦那」というお袋の声が聞えたが、すぐに頭の上で、追っかぶせるように、「こいつアめずらしい、歌麿だな」という皮肉な男の声が、いきなり歌麿の耳朶を顫わせた。
— 江戸名人伝 『歌麿懺悔』 青空文庫