既にして
すでにして
接続詞
標準
in the meantime
文例 · 用例
既にして家に歸れば、父の病とみに重く、萬景悉く蕭條たり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
既にして一歩を踏み出す。
— 萩原朔太郎 『室生犀星君の飛躍』 青空文庫
既にして利用を終れば、忽ちまたこれを棄て、今日の味方は明日の敵となつて叛逆した。
— 萩原朔太郎 『足利尊氏』 青空文庫
既にして猶子が左道を喜ばず、教ふべからずとして、江淮に追還す。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
既にして間近に来れり、あたかもこの時|四隣寂寞気結沈声、陰々として、天井黒く壁白し。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
酒で崩して、賭博を積み、いかさまの目ばかり装った、己の名の旅双六、花の東都を夜遁げして、神奈川宿のはずれから、早や旅銭なしの食いつめもの、旅から旅をうろつくこと既にして三年|越。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
……結んで角組める髷は、解けて洗髮となり、亂れて拔け毛となり、既にして穗とともに塵に消えるのである。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
既にして巨鐘水にあり。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
作例 · 標準
解決策を探っているうちに、既にして事態は取り返しのつかない段階にまで進んでいた。
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彼が若くして成功を収めたのは事実だが、既にしてその名声に溺れ始めているようにも見える。
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登山を開始して三時間、既にして足の筋肉は限界を迎えつつあった。
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