梟す
きょうす
動詞-サ変-す動詞-他動詞
標準
to expose (a severed head)
文例 · 用例
お上だって、好んで見せたいから梟すわけじゃあるめえ。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そもそも幕末の時に当りて上方の辺に出没したるいわゆる勤王有志家の挙動を見れば、家を焼くものあり人を殺すものあり、或は足利三代の木像の首を斬りこれを梟するなど、乱暴狼籍名状すべからず。
— 瘠我慢の説に対する評論について 『瘠我慢の説』 青空文庫
出来れば、きょうすぐ東京へ帰りたかった。
— 太宰治 『佐渡』 青空文庫
女房がヒステリイみたいに口やかましく、君の働きのなさを痛罵するものだから、君も大きいこと言って、何か真顔で、きょうすぐお金がはいるあてがあるなんて、まっかな嘘ついて女房を喜ばせ、女房にうんと優しくされて家を出て、さて、なんにも、あてがない。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
雨漏りというようなことを瞬間私は想像したのだが、言うまでもなく、天井には隙間はおろか汚点ひとつなく、第一、ここは二階で、うえにもう一つ三階があるのだし、それに、私は何という馬鹿だったろう、きょうすこしも雨の降らなかったことは、誰よりも、一日外出していた私が承知しなければならないはずだった。
— テムズに聴く 『踊る地平線』 青空文庫
ひっきょうするに、数年来、世の教育家なる者が、学問を尊び俗世界を賤しむこと、両様ともにはなはだしきにすぎ、高尚至極なる学問の型の中に無理に凡俗を包羅して、新奇の形を鋳冶せんとして、かえってその凡俗を容るることはできずして、大切なる教育を孤立せしめ、自から偏窟に陥りたるものといわざるをえず。
— 福沢諭吉 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
きょうすっぽかされては苦しいから。
— 一九四七年(昭和二十二年) 『日記』 青空文庫
つまりですな――ねえ、そうじゃありませんか――この種の事がらというものは、ひっきょうするにその……(いきなり大声で)ええっ面倒だ、あんたが気に入ったからって、それがわたしの罪ですか?
— МЕДВЕДЬ 『熊』 青空文庫