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水こぼし

みずこぼし
名詞
1
標準
文例 · 用例
そこで待っとりや」 と、座蒲団をすすめておいて、写本をひらき、「あと見送りて政岡が……」 ちらちらお君を盗見していたが、しだいに声もふるえてきて、生つばを呑みこみ、「ながす涙の水こぼし……」 いきなり、霜焼けした赤い手を掴んだ。
織田作之助 青空文庫
関西方面に比べると、東北は一般にこの日には冷淡なのだが、それでも仙台市の周囲などでは、この日を水こぼしの朔日、または水こぼし正月ともいい、子供のない家でも餅を搗いて祝った他に、炉の四隅に串に生豆腐を插し立て、それへ水を掛けて火防のまじないとする風習は、まだ広く行われている。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
十二月は前にいう水こぼし正月の他に、さらに第一の巳の日を巳正月、または巳午正月という例もある。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫