経行
きんひん異読 きょうぎょう
名詞
標準
meditation performed while walking
文例 · 用例
南禅寺の本部で経行が始つた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
寂心が三河国を経行したというのは、晩秋過参州薬王寺有感という短文が残っているので此を証するのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
蛇咬を療ずる呪を心得た術士は蛇と同色の物を食わず産蓐と経行中の女人に触れると呪が利かなくなる。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
極楽に往生した後は十方の国土を心に任せて経行し、一切の諸仏思うに従って供養が出来る。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
右の文中「夙の所に云へる意に同じ」とは、夙とはもと婦人経行中などに、火を別にして仮に宿せし場所の名にして、穢らわしき所ゆえに良民は住まず、浮浪の者穢者の類そこに来り住み着きしならんとの説を指したものである。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
故に神話学とは、是等の述作中に含有せらるる、国民の内面的精神的の発達の跡を考え、その全面に渉りて、其内容と経行とを、説明する学科にしてその職掌は必然歴史的ならざるを得ずと。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
わが子の果てにし 島に、 しづかなる月日経行きて、 そのあとも今は 消ゆらむ―。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫